Premiereで高画質に書き出す方法はこれだ!!4Kに騙されるな!!

Premiereで高画質に書き出す方法はこれだ!!4Kに騙されるな!!




先日質問を受けました。
「Premiereでどうすれば、高画質で書き出せますか。」
というものでした。

「高画質に書き出す」というものはなかなか難しく、なにをもって「高画質」と定義づけるかという話になってしまいます。

したがって、今回は、比較の上から「高画質」かどうかを検証していきながら、何が高画質かを探ってみたいと思います。

画角は大きいほうがきれい!だけど…

最近では4Kや8Kなど大きい画角のものが出てきて、「4K=綺麗」という印象にあるかと思います。
しかし、下の動画を比較していただきたいのですが、どちらも4Kの映像です。

いかがでしょうか。
同じ4kであるにもかかわらず、綺麗さが違います。

では、次はいかがでしょうか。
片方は4Kで片方はフルHDです。

フルHDの方が、画角は小さいものになってますが、フルHDのほうがきれいに見えませんか?

では、こちらはいかがでしょうか。
同様に4KとフルHDです。中身は同じものになってます。
4Kのほうが綺麗に感じるかもしれません。

これら上記の参考動画の違いでわかるように、必ずしも4Kのほうが、フルHDより綺麗とはならないことです。

なぜ、4Kのほうが画角が大きいのに、綺麗にならないのでしょうか。

動画はビットレートが高いほうが綺麗

動画に関しては、画角がなにであろうとも、ビットレートが高いほうがきれいになります。

ビットレートとは、1秒間にどれだけ情報があるかというものです。

下の動画は、同じ画角でビットレートを変更しました。

ビットレートが高いほうがきれいになってます。
厳密にいえば、コーデックといわれる圧縮形式により、ビットレートが高くても画質が下がってしまうことがありますが、同じコーデックの場合は、ビットレートが高いほうがきれいになります。

例えば、4Kであっても、ビットレートが低い場合は、フルHDのほうが綺麗に見えてしまいます。
これが先ほど比較したとき4Kのほうが荒く見えた理由です。

画角やビットレートを上げても元素材よりはきれいにならない

では、ビットレートを上げて、画角を大きくすれば、どんどんきれいになるかというと、そうはなりません。
こちらの比較をご覧ください。

4KもフルHDもあまり変わらないかと思います。

4Kのほうがビットレートをあげております。

なぜ変化がないかというと、それは、もともとの素材以上の設定で書き出しているからです。
つまり、元素材の画角や綺麗さ以上の高画質は求めることができないということになります。

したがって、書き出しで、もとの素材よりはきれいになりことはありません。

元素材よりも綺麗に見えるのはなぜ?

たまに、元素材よりも綺麗に見えることがあります。
これはこれまで記述した、画角やビットレートとは別問題になります。

下の二つの素材をご覧ください。
二つとも4kの素材になります。

いかがでしょうか。
これは、素材を加工し、きれいにしています。

これらは、画角やビットレートとは関係なく、目で見てきれいと思えるかどうかの差になります。

こちらは、照明の技術が大きく関係してきます。
つまり、明暗があると人間は「綺麗」「美しい」と感じやすくなります。

撮影をする際に、照明を駆使するのはそのためにです。
カメラがいいもので、画角もビットレートもよく撮影しても、照明の技術いくらでも調整できてしまうのです。

少しでもきれいにしたいときのちょいテク

理論としては、上記のような事柄で高画質かどうかということになるとご理解していただけたかと思います。
では、同じ素材で、ちょっとでもきれいにできるテクニックをご紹介します。
Premiere Proでできることに限らせていただきますが、素材により何を適用したほうがいいかかわりますので、様々ためしてみてください。

ブラーですこしぽわっとさせる

例えば、少しぽわっとさせるだけでもかなり印象が変わってきます。
こちらの下の参考は、ブラーを少しずつかけています。

ブラーを入れる入れないではかなり印象が違うかと思います。

同じ素材を2つ重ねる→上の素材の不透明度を20%程度にする→ガウスをかける

エフェクトタブ→ビデオエフェクト→ブラー&シャープ→ブラー(ガウス)を適用

シャープで少しカチッとさせる

逆にちょっとカチッとさせたいときは、シャープを入れます。
これで、印象付くものに変化することができます。
ガウスと同様に重ねてください。シャープの場合は単体でも大丈夫な場合があります。

エフェクトタブ→ビデオエフェクト→ブラー&シャープ→シャープを適用

色を変えて綺麗にみせる

こちらは若干高度になりますが、色を変更してきれいに見せる方法です。
Lumetriカラーで色見を調整していきます。

少し前まで「インスタ映え」が流行りましたが、これらは、コントラストを少し強めて、彩度を高めています。
映像によって、調整の差がありますので、いろいろとやってみてください。
くれぐれもやりすぎにご注意ください。

まとめ

以上、きれいに見える書き出し方法についてご説明させていただきました。
最強にきれいな書き出しは、もともとの素材が画角が広く、ビットレートの高いもので、そのまま書き出しているものになります。
また、4Kだからと言ってきれいに見えるわけではなく、ビットレートなどに関係するということです。
元素材よりもビットレートをあげてもきれいにはなりませんので、ご注意ください。









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