今回は、動画の撮影形式のお話です。
30Pやら60Pやら、60iやらmov、AVIなど様々な言葉が飛び出してきてわけがわからなくなるかと思いますが、簡単に理解するための方法をお教えします。
これらを気にしすぎるとかなり時間がかかってしまいますので、撮影前に少しだけ気にして、できれば前日に設定を終わらせておいて撮影に挑みましょう。もし、迷ってしまったらフルHDでwebなら30P、TVなら60iにしましょう!
また、4Kが流行っていますが、4Kもうまく付き合わないと、撮影したとしても意味がないものになってしまいます。これらを簡単に理解できるようにご説明いたします。
目次
webなら30P!TVなら60iにしましょう!
結論から言いますと、web環境(YouTubeやSNS)で視聴する動画の場合は、30Pが最適です。
また、形式は、ほとんどのカメラにmp4がありますので、その形式がいいです。(h.264と書いてあるかもしれません。)
こちらも結論から言いますと、テレビで視聴するものは60iにしてください。形式もmp4があるかと思いますので、その形式で大丈夫です。
1920X1080でフルHDで撮影を!
また、画角ですが「FULLHD」とか「1920×1080」とか書かれているかと思います。こちらはの設定をすれば大丈夫です。
わからない場合は前日に説明書を見てみましょう。
それでもわからない場合はメーカーに電話して聞きましょう。
聞き方としては、「フルHDの1920X1080で一番いい画質の設定にしたいんですが、どうすればいいですか」と聞いてください。
4Kで撮影は編集上役に立つだけ
4KやVRやと昨今、規格の部分で盛り上がってます。
もちろん技術が進化し、目新しいものを追いかける気持ちは十分にわかりますし、それらを利用し、新たなビジネスを生むことも可能かと思います。
しかし、4Kのパソコンモニターや家庭用テレビを持っている方は世の中にどれくらいいるでしょうか。
つまり、4Kで撮影しても、4Kの画角をそのまま観れるわけではないのです。
現在(2018年6月)では、4Kで撮影する意味はほぼありません。
4Kで撮影はするとき
では、どのような時に4Kで撮影するといいかというと、4Kは単純にFullHDの約4倍の大きさになります。
普段見ているモニターはFullHDがほとんどだと思うので、画角としては、画面4個分を縮小して映されています。
したがって、縮小せずにFullHDサイズの画面に対応できるので、編集時に拡大しても映像が荒れません。
FullHDで収録し、4倍に拡大するとかなり荒れてきます。
4K撮影したものであれば、FullHDと綺麗さは変わらないのです。
4Kの利点は現時点ではこのような利点しかありません。
4K使用時は容量とスペックに注意
4K撮影時、編集時の注意事項としては、容量とスペックです。
単純に作業量が4倍になるので、カメラの収録メディアも大容量になりますし、パソコンのスペックも高いものでないとスムーズに編集できません。
したがって、よりいいもので撮影したいとしても4Kに対応するものを揃えていないと結局は難しいということになります。
予算が出るのであれば、揃えてしまった方がいいですが、数千円のものではないので、検討が必要です。
4K編集時の裏テクニック
4K素材を編集する際、重くて編集できません。
結構スペックの高いものでもなかなかスムーズに(HDと比べると)編集できないです。
このときの裏テクニックとしては、素材を全てFullHDに変換してしまうことです。
そして、最後の書き出し時に必要なところだけ4K素材を使用し、変えます。
4K素材をHD素材へ変換する
撮影したり、素材をもらった後に「撮影素材4K」などと名前をつけておきます。
※くれぐれもプロジェクトと同じフォルダ内に入れておいてください。
その次にメディアエンコーダーを起動し、素材をドラッグ&ドロップします。
デフォルト設定になりますので、全部選択して、「プリセット」の蘭の「ソースの一致-高速ビットレート」をクリックします。
「書き出し設定」ウィンドウが出ますので、ここで任意の形式、プリセットにします。(最終で使用する形)
その際、画角を1920X1080に設定してください。
OKを押します。
全部選択した状態のまま、「出力ファイル」の蘭の名前のところをクリックします。
「撮影素材4K」のフォルダになっていると思いますので、新しいフォルダを作り、「撮影素材HD」に入るようにしてください。
※ファイルの名前が変更されている場合は、Premiere上でリンクをしなおすのに手間取る可能性がありますので、必ず同じ名前にするようにしましょう。
勝手に連番になっているときは、
「環境設定」→「一般」→「出力」→「同じ名前のファイルが存在する場合は出力ファイル名に連番をつける」→チェックを外す
これで設定が終わったら右上の再生ボタンを押して、変換が終わるのを待つだけです。
変換が終わったらHD素材で編集してください。
4K素材へ入れ替える方法
編集が終わり、差し変えるときは、特定の素材だけ差し変えるときは、その素材のところに4K素材をドラッグ&ドロップします。
画角が大きくなってますので調整するだけです。
全部の素材を変更したい方は、
※必ずプロジェクトを別名保存してください。control+Z(⌘+Z)で戻りません。
失敗した場合は、保存せずに終了し、やり直しになります。
全素材(撮影素材のみ)を選択
↓
右クリック
↓
「オフラインにする…」をクリック
↓
「メディアファイルをディスクに残す」にチェック
↓
「OK」
素材が赤くなり、プロジェクトモニターには「メディアオフライン」と出るはずです。
※これはcontrol+Z(⌘+Z)で戻りませんのでご注意ください。
今オフラインにした素材を選択
↓
右クリック
↓
「メディアをリンク」
↓
「検索」
↓
右側のフォルダから「撮影素材4K」をクリック
↓
素材が選べるようになるため「OK」
※ここで素材が出てこない場合、名前が一致していません。
「名前が完全に一致するものだけを表示」のチェックを外し、探してください。
↓
全て4K素材に変更されました。
※この方法だとHD素材に4K素材をリンクし直しているので、拡大されている状態になると思います。
シーケンス
↓
シーケンス設定
↓
フレームサイズを素材と同じ大きさに変更
↓
OK
でシーケンス設定を変更する必要があります。一応方法の一つとしてご紹介しますが、元に戻せないので、あまりお勧めしません。
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